2023年12月3日日曜日

敗血症

 昨日ね、家で映画を見た。

「Starfish」。




イギリスであった実話を元にした映画。


幸せな家庭が突然の出来事で一転してしまうというお話。


映画を見ながら

「え?本当は何が原因なの???」

「こんなに怖い病気っていったい何???」


とずっと覚えながら見ていた。


映画が終わって自分で「Sepsis」という病気を調べてみた。


「敗血症」。

https://xn--ucvv97al2n.com/what/


名前は知ってるけど、どんな病気なのか恥ずかしながらこの映画を見るまで全く知らないでいた。


感染症から起こる病気。

血液の中にバクテリアが混入してしまって臓器などが侵され、壊死していく病気。


そこではっとした。


4年前に長期入院したときのこと。


2019年。夏、口の中に急にたくさんの口内炎ができ、傷だらけになって出血が止まらず、食べられなくなった。


口腔外科で診察してもらい、お薬を出してもらったけど効かない。

治らないまま母のお葬式で急遽10月に帰国した。

日本でも診察してもらって治療薬を処方してもらい、少しずつマシになったり元に戻ったりを繰り返した。

日本滞在1か月半の間に手の手術も5回ほどした。


滞在中に口内だけでなく体調も悪化した。

それでも厳しい病院は手のリハビリを休ませてくれなかった。


身体がどうも辛くて辛くてふらふらになりながらなんとか11月末にこちらに戻った。


しんどい。

とにかくしんどい。


12月8日の朝、ベッドの中で腰に激痛が走り、1センチたりとも動けなくなった。

キッチンまで膠原病のお薬を取りにいくことも、ベッドから起き上がることもできないので救急車を呼んだ。


救急隊員に来てもらったけれど、汗びっしょりの私に「本当に病院へ行かなくていいんですか?」と何度も聞いた。


膠原病のお薬さえ服用することができれば大丈夫、だと思ってたから病院まで搬送してもらうことを断ったのだ。

救急では下着を脱ぐこともできなかった。

ひどい熱だ。

尿にたんぱくが降りているだけでなく、いろいろ見つかったらしいけど、意識が朦朧としていて何を言われたのか覚えていない。


最低限の検査をして病室へと移動された。


こんばんは家に帰らせてもらえないんだ・・・・。


毎日たくさんの検査が続いた。


結果わかったのは、


血液の中にバクテリアが混入している。

脊椎に複数の椎間板ヘルニアがみつかった。


ということだった。


5週間の入院生活で治療とリハビリを終え、とりあえず誕生日の先日に退院させてもらえることになった。

退院後も看護師さんが来てバイタルを測定してくれたり、リハビリの方が来てくださった。

そして自分で抗生物質を点滴で腕から入れた。


血液にバクテリア、で調べてみた。

とても危険な状態にいたことは理解できた。

心臓を手術している患者は特に危険で、心臓内にバクテリアが運ばれてしまうと命取りになってたとも書いていた。


だけど、今日の映画を見て、敗血症という病気を調べたところ、血液にバクテリアが侵入して感染症となり、3時間以内に対処しなければ大変危険な状態になる、と書いてあった。


あの腰痛で起き上がれなくなった12月8日の朝、

もし腰が痛くなっていなかったら・・・

もし動けていたら・・・

救急車に乗ることをあのまま拒否していたら・・・


と考えるととても恐ろしい。


甲状腺癌もそうだ。

上の「もしも・・・」に加え、

もし入院していなかったら・・・

もし甲状腺のことが入院中の検査でみつかっていなかったら・・・

そのことを書類に記載してくれてなかったら・・・・

退院後の主治医による診察でドクターが隅々まで読んでくれていなかったら・・・

指摘してくれていなかったら、今もまだ23年前から甲状腺のことを放置したままだったかもしれない。


血液内にバクテリア=敗血症

じゃないのかもしれないけれど、今回この映画を見て、なぜいろんなドクターから

インフルエンザの予防ワクチンやコロナの予防ワクチン、肺炎の予防ワクチンを必ず勧められるのか理解できた。

免疫疾患のある患者は感染症にかかりやすいこと、敗血症に感染する確率が高いからなのだ。


世の中には聞いたこともないような病気の数が山ほどあるけれど、私はもっと自分の身体を大切に使わせてもらい、人の何倍もいろんなことに気を付けないといけないということを改めて痛感させられた。

もちろん健康な人でも敗血症に感染する。

普段は面倒で健康な人と同じようなレベルの生活をしているけど、普段食べているもの、うがいや手洗い、衛生面などもっと神経質になったくらいがちょうどいいのかもしれない。




2 件のコメント:

  1. 敗血症、怖いよね。私の父も単純な手術だったはずなのに、これでかなり危険な状態までいったそうです。
    病気、事故、災害、戦争など、「いつも通りの日常」が明日も来る保証なんてどこにもない。えのふむちゃんは特に細い綱渡りのような毎日をずっと続けているわけだからね。振り返ってみて、よくやってきたなぁと小さな奇跡の積み重ねを感じているんだろうと思う。

    返信削除
    返信
    1. 心臓の手術なんてして結果無事だったから良かったけど、手術が上手くいっても手術中に感染して亡くなることもよくあるんだってね。しかしこの映画みて。昨日まであんなに元気だった人が翌日から手足切断で一人で生きていけなくなるんだから、本当に怖い。
      またコロナ感染者が増えてるから気をつけないといけないね。

      削除

Thank you for your comment!