2021年10月9日土曜日

濡れ衣事件

木曜日、お昼休みにいつものように兄を近くのドックパークへ連れて行った。

パークに入ってすぐにアーニーは他の犬に襲われてしまった。

今まで見たことも聞いたこともないような大きな悲鳴をあげながら悲壮な顔をして全速力でゲートまで自分で逃げてきた。

何が起こったのかさっぱりわからなかった私は慌ててアーニーのいるゲートまで走り、そばに寄り添うと、アーニーの瞳は鋭く怯え、ひどく体が震えている。

一体何が起こったのかさっぱり分からない私。
ひどく怯えているアーニー。

しばらくすると向こうの方から若い男性が1人やってきて、

「あなたの犬が俺の犬に噛み付いた!」

と言う。

アーニーがそんな事するはずがない!と思いながらも、その場にいなかった私は否定もできずただ謝った。

谷が噛み付いたと言われたその歯型を見せてもらったけど、1つはすでに乾燥してかさぶたになっている。

もう一つのほうに指を触れて「ほら血が出ているでしょ?」と言って見せてもらったけど指日はついていない。
見せてもらった傷には血が付いていない。

すぐに私の電話番号を聞かれたので教えた。

兄をすぐに連れて帰り、おびえているので気分転換をさせようと散歩に連れて行こうとしたが歩こうとしない。いつもなら喜んで歩くのに。

アーニーがやって来てから毎日ずっと一緒にいるし、毎日ドックパークへ連れて行ってかなり傍で見ているけれど、アーニーは他の犬に攻撃したり、噛みついたことは今までに1度もない。

人にも犬にもフレンドリーで尻尾を振って相手が大きな犬でも喜んで近寄っていくアーニー。
大きな犬に出会うと口を近づけてキスをして友達になろうとするのがいつものパターン。
中には嫌がる犬もいるけれど、攻撃されようとすると自ら喧嘩をする意思のないことや攻撃する意思のないことを表すために地面に寝転がりお腹を見せる。

きっとこの日も同じように振る舞ったんだろう。

キスされたそのピットブルは怒ってアーニーの左膝に思いっきり噛み付き、亜庭湾その痛さに我慢できず大きな悲鳴をあげてゲートまで力のある限り全力疾走で走って逃げてきたのだと思う。

アーニーがあんな悲鳴をあげたのも初めて聞いたし、あんな悲壮な顔をしておびえていたのも初めて見た。

そんなアーニーの姿を見て私までパニックになり、その上アーニーが自分よりも一回り大きい猛犬ピットブルに噛み付いた!と言いがかりをつけられて更に動揺し、現場にいなかった事実を知らない私は何も言い返すこともできずただ謝るだけで。

帰宅した後、歩きたがらないアーニーを無理矢理散歩に連れ出し、アーニーの大好きなナンシーおばさんに話を聞いてもらって気持ちを落ち着かせた後帰宅して午後からの仕事を再開。

アーニーひたすら眠り、仕事が終わってアーニーにりんごをあげようとした時、いつもならきちんと食べる前にお座りをするのに座らない。
何回も何回も「お座り」といっても座らない。

場所を移動させようとした時....

後左脚を引きずっている。

とても痛そうにしている。

これはおかしいと思い、彼の左足の怪我に気づいた私はまたパニック状態に。

すぐにナンシーさんに電話をしたら様子を見に来てくれて、左足が腫れていることを確認してすぐにアーニーを抱き抱えて救急へ連れて行った。

診察の結果怪我をしている証拠が見つからず、骨も折れている様子もないので

「筋肉に何らかのダメージがあったのでしょう。痛み止めを出すのでそれを5日間服用し、腫れが引かないようであればまた来てください」

と言われて帰宅。

ひどい痛みと恐怖と病院のストレスで疲れきったアーニーに付き添いながら安心させてあげようとずっと撫でていたら....

後ろの左足から出血している噛み跡をみつけた。





救急に電話すると

「明日の朝1番で来てください」

と言うので金曜日の朝仕事を休んで朝1番でアーニーをまた救急へ連れて行った。

汚した部分を剃り消毒してもらい、感染症を予防するために抗生物質を処方してもらって帰宅。

その夜2つ目の噛み跡を発見。




かなり深く噛まれている。

これらの傷を見つけられなかったドクターにも憤慨。
こんなひどいことをしたあの犬と自分の犬がした事は一切隠していた不誠実な飼い主に対する怒りも爆発。

そしてまた今日の朝1番で2つ目の傷を剃って消毒してもらいに行ってきたが....

あんなに恐ろしい経験をした恐怖感と、耐え難い足の痛みと、毎日の日課であるお散歩さえ5分と制限され、歩くことも走ることもお散歩に行くこともお友達と遊ぶことも公園に行くことも許されない毎日のストレス。
その上傷口を舐めないようにと首に襟をつけることで身動きが取れなくなりさらにストレスが。

一体何が起こったのかさっぱり理解できず、痛みとストレスで毎日家から出ることのできないアーニーを見ていると胸が張り裂けそうなほど辛い。




鬱状態のようになってしまったアーニー。





あの日私があの公園へアーニーを連れて行っていなければ、、、

いつものようにアーニーのそばにいてもっと気をつけて見ていてあげていたら、、、

こんなことにはならなかったのに。

2週間前3匹の犬に襲われたところなのに。
なぜ連れて行ってしまったんだろう。




アーニーをこんな目に合わせてしまった自分への怒りと、他の犬を攻撃したりすることのないアーニーを悪者と決めつけたあの飼い主に対する怒りと、痛みとストレスで辛い思いをしているアーニーを見ていると毎日耐え難い心境で、体重はとうとう42キロ台に。

食べることも寝ることもできないでいる今日この頃。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Thank you for your comment!