12年勤めた会社を辞める前に、仕事で新しいパソコンをゲットしたばかりの私から上司がなんとしてでもそのパソコンを奪い取ろうと必死になっていた。
私には
「パソコンの中の必要な書類をきちんと残しておいてもらえるように確認したいから。」
とまたまたうちの近くまでやってきて会ってパソコンを受け取りたという。
人事の人には、
「社員の中に新しいパソコンを必要としている者がいるから。」
と違う理由(うそ?)を伝えていた。
なぜ理由が異なるのか。
すでにそこに「偽り」が見える。
辞職する前に数日有休休暇を使って休んだ。
休暇中にも私の個人電話に電話してきたり、テキストを送ってきたりして無理矢理にでもパソコン引き取りの日程を決めようとしていた。
「私のパソコンに入っている大切な書類はすでにシステムに全部保存してあるし、同じ書類もシェアドライブにも保存してあるので問題ありません。」
と何度も伝えてある。
だから直接会ってパソコンの中を再びチェックする必要は上司にはないのだ。
最終勤務の日。
朝一番でまたテキストメッセージが入った。
「出張が入ってるから水曜日ならどうだ?そっちまで行く。」
という。
朝から夕方まで診察やら検査やら人事とのミーティングで忙しく、返事はしなかった。
退職前日に、人事から退職に関する指導や情報、今後のためのアドバイス、など最後のメールをいただき、そこには会社のポリシーに関するルールなども書かれていた。
会社の所有物、つまり仕事で使っていたパソコンやモニターなど退職後なるべく早く以下の住所にフェデックスで返却してください。さもなければ盗難とみなし、それなりのアクションをとります。
と書かれていた。
辞めたその夜、さっそくパソコン、モニター2つ、キーボード2つ、マウス2つ、をフェデックスで返却した。
人事からの命令なのである。
辞めてから数日後、また上司からメッセージが入った。
「パソコンをフェデックスで返却したようだけど、再び俺のところに送り返してもらわないといけない手間がかかった。パソコンのログインIDとパスワードを教えてくれ。」
と。
パートナーとして一緒にしてきた相方さんが辞職するときもパスワードを教えずに辞めていった。
人事からの指令に従う義務はあっても、もう私は社員でもなければこの人の部下でもないので、彼の「命令」に従う義務はないのである。
なので彼からのメッセージに返信はしなかった。
私のやるべき義務は果たしたので、それ以上のことは私には関係なく、必要なら彼が直接会社と人事とやりとりをすればいいだけなのだ。
人事の人に報告をしておいた。
辞めた後もまだメッセージが入ってくる。
パソコンを渡せ、とか近くまで会いに行く、とかパスワードを教えろ、とかハラスメントだからである。
虐めや嫌がらせで辛い思いをしてたときに、助けてくれなかった人事の彼女は
「会ってパソコンを渡しちゃってもいいわよ」
虐められ、嫌がらせをされ、精神的に長年病んでいたから辞職することになったことを知っているのにどうして彼女はこんな返事を返してきたのだろうか。
上司から最後のメッセージがあった日、人事でとても優しくしてくれる彼女の上司から個人メールアドレスにメールが届いた。
「メールをもらっていたのに休みをとっていたために返事できなくてごめんね。貴方が長年もの間、仕事でそんな辛い思いをしていたなんて知らなかったこと、本当に申し訳なく思う。辞めるという決断をする前だったら何かしてあげることはできたのに。。。もし貴方さえよければ、今後こんなことで辞めていく社員がなくなるようにしていくためにあ貴方の経験したことを聞かせてもらえませんか」と。
悩んでいた時、担当の人事の方ではなく、この彼女に相談したかった。
でも会社の規則上、担当者が決まっているので彼女に相談することができなかったのだ。
皮肉にも彼女からの助けを得られたのは辞職を決断した後だったのだ。
会社のためにも、そしてこれから虐めやパワハラで素晴らしい社員が辞めていかないといけないことがなくなるように(私は素晴らしい社員ではなかったけれど。笑)、という思いでもちろんオッケーした。
翌日、電話がかかってきた。
12年間もの間にあったことすべてを話のは不可能だったけれど、最近のひどい話をいくつか伝えた。
優しい言葉をたくさんかけてもらった。
管理職の人たちのトレーニングを強化したり、会社のシステムを変えていく必要があるので上のものと相談します。
ということだった。
上司からのメッセージはやっと止まった。
やっと長年の苦しみやストレスから解放された。
新しい仕事は毎日渋滞通勤、アーニーの傍にいてやれないこと、と大変なこともあるけれど、職場のみんなは優しく、親切で、仕事がしやすい。
福利厚生に代えられないものがある。
今の職場で働きだして初めて今までのストレスの大きさと人間関係の異様さを再確認できた気がする。
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