2022年12月2日金曜日

アーニーの成長

アーニー、1歳を過ぎたころから随分お利口になって私的にも楽になってはきていたけれど、それでも犬に2回襲われた経験から散歩中での他犬への恐怖感はなかなか消えず、ある一定の犬に対しては自分の身を守るためにか攻撃的になっていた。


2回ほどトレイナーを雇い、専門的なアドバイスをもらって対処法を試してきた結果、アーニーのアテンションをこちらに向けることで「ごまかしながら」攻撃的になることを避けることはできていたけど、でも根本的な部分を治療できたわけではなかった。

慎重に状況をきちんと判断し、安全と判断できたときのみアーニーをまたドッグパークへ連れていくようになり、アーニーも喜んでお友達と楽しそうに遊んでいたが、それでも楽しめているのは50%ほどで、どこか不安と恐怖感が50%残っているような感じで尻尾が下がっていることも多かった。

そう、恐怖感で自信を完全に失っていたのだ。

2週間の留守の間、犬経験豊かな方に完全にアーニーを預け、彼女の監視のもとで自由に遊ばせてもらい、思う存分屋外で楽しい時間を過ごさせてもらった経験がいろんな意味でアーニーを内面的に成長させてもらったように感じる。

年齢的にも子犬期が終わりに近づき、成犬になるつつあるというのも理由の一つだとは思うけど、アーニーはこの私のいない2週間で精神的に大きく成長し、かなり落ち着いてきた。

今まではトレーニングのためにおやつと言うご褒美を常に携帯し、アーニーが私にアテンションを向け、私の指示を聞いてそのようにできるように教えていたけど、2週間の間そういったトレーニングはなく、おやつというご褒美をもらうことがなかったのでそれに慣れた様子。

自宅に戻ってお散歩に出かけても、ご褒美なしでも落ち着いてきちんと私の出す指令に耳を傾け、それに従うことができるようになった。

預けただけでトレーニングをお願いしたわけではなく、してもらったわけではない。

大自然の中で思いっきり自由にのびのびと他の犬と思う存分遊ばせてもらっただけで、自信を持ち直し、他の犬を恐れる必要がないのだとまた気づかせてもらったのかもしれない。

あと大きな理由として・・・

アーニーが襲われて以来、アーニーだけでなく私もトラウマになり、アーニーが他の犬と遊んでいても心配で心配で仕方がないのである。
それを犬も敏感に感じ取るのできっとアーニーも安心して遊べなかったのだろう。
自信を取り戻すにも私の不安と心配が邪魔をしていたのだ。

1歳になるまでアーニーがパピーだった頃、毎日朝から晩まで教えても教えても、何度を躾を繰り返してもなかなか思うように覚えてくれないし、思うようにできなかった。

どんなに頑張っても頑張っても、毎日クタクタになりながらアーニーのお世話をし、犬経験のない私が一生懸命勉強してトレーニングしても成果が出ず、疲れ果ててなんども家で一人で泣いた。ダメだとわかっていてもアーニーにも感情的に怒鳴りつけて怒ったり、お仕置きをしたりもした。

パピーだからできなくて「当たり前」なのに。

なんであんなに感情的になって怒ってしまったのだろう。
可哀相に。
怒ってしまった自分にただ後悔が残る。

あの頃の自分に言ってあげることができるとしたら・・

「大丈夫。躾をあきらめすに続けていたら、いずれできるようになるし、落ち着いてくるようにもなるから。今はパピーだからそれでいいんだよ」って。

怒られても怒られても無償の愛をこんな私に今でも注いでくれる健気なアーニー。


アーニーが大好きなナンシーおばあちゃんを見つけたときに喜びと興奮を抑えられずによく吠えていたが、それを知っている(迷惑と感じていた?)ご近所さんたちに久しぶりに会ってアーニーの成長ぶりをみてびっくりされてた。
(ナンシーさんはその場にいなかったので今会ったらどれだけ喜びと興奮をコントロールできるのかわからないけれど。)

トレーニング頑張ったね、と褒めてくださったり、アーニーのお行儀の良さを見てご褒美をくださったりもしてその時は私も嬉しかった。

でも後から考えてみると、アーニーは最初っからとてもお行儀のいいお利口な犬なのだ。
それを彼女たちは知らなかっただけ。見たことがなかっただけ。
大好きなナンシーさんに会うと喜びで興奮を抑えられないアーニーしか知らないからアーニーはお行儀が悪い子だと決めつけていたのだろう。

それだって仕方がないのである。
だってパピーなんだから。
人間の赤ちゃんだって1歳2歳で親の言うことを素直にハイ、と聞けるはずがない。
嬉しいときは嬉しい!と身体で表現するのである。

アーニーもただ嬉しかっただけ。
その喜びを身体で表現してただけのこと。

でもアーニーがどんなに普段からお利口なのか説明してわかってもらったところで意味がないこと。

オーナーであり家族の私がきちんとアーニーを理解してあげることができたのなら他の人が理解してあげる必要はないのだ。


犬経験のない未熟な私が親になってアーニーには可哀相な経験をたくさんさせてしまい、誤っても謝り切れないけど、今、気づくことができただけでも良かったと思うようにしよう。






外で一日中遊ばせてもらうことに慣れてしまったアーニーは家に戻り、一日中外で遊べないことでつまらなさそうにしているけれど、今日も疲れて私の隣でスヤスヤ寝息をたててながら気持ちよさそうに安心しきって眠っている。

未熟なお母さんでごめんね。でも愛情だけは誰にも負けないからね。💗


2 件のコメント:

  1. アーニーの成長はたまにだけど会って時間を過ごしてきた私としては本当に嬉しいよ。(パピーらしさがなくなっちゃうのをさみしく思ってしまうのは自己中かしら?)お母さんから離れた2週間がものすごくいい影響を与えたんだね。良かった良かった。早くレベルアップしたアーニーに会いたいなぁ。

    返信削除
    返信
    1. 昨年の6月7日に我が家にアーニーがやってきてから私と離れ離れになったことがなかったからかなり心配したし、日本行きをなかなか決心できなかったけど、毎日楽しく幸せに過ごしたうえにこんな結果になるなんて夢にも思わなかったよ。どんどん成長してくれて親としては楽になっていくけど、でもやっぱりあのパピーだった頃の無邪気で天真爛漫だったアーニーのままでいて欲しいね。

      削除

Thank you for your comment!