2022年3月22日火曜日

突然の退院

カールさん。

 あと二か月は退院は無理だ、と言われていたのに、今日突然退院して自分で車を運転して我が家までやってきました。

入院中は毎日検査や能力テスト、そしてリハビリの予定がぎっしり詰まっていて、携帯電話を自由に使わせてもらえる時間も制限され、そのなかでたくさんの人たちから電話やテキストメッセージがじゃんじゃん入り、ナースさんが英語を話せない、などと相当なストレスだったこともあり、

病院を出て

「誰にも会いたくないし、話もしたくない。しばらくは一人になりたい。」


と言ってホテルに滞在するというので、

「そっと一人にしてあげるから、うちにおいで。」

と誘い、迎えに行くと言ったけど、

「大丈夫だ。自分で運転できる」


と40分高速道路に乗って本当に自分で運転してうちまでやってきた。


記憶喪失なのにこれるんだろうか。と心配したけれど、

GPSでなんとかここまでたどり着き、どの建物に私が住んでいるか思い出せないのでそこまで迎えに行った。

私の耳鼻科の診察時間が迫っていたので、そのまま彼をピックして耳鼻科へ。


車の中でアーニーと二人で待っててもらった。


診察中に彼から電話が入り、

「車のセキュリティーが大きな音を出してるから止めてくれ!」

という。

診察を中断してもらって4階から大急ぎで降り、外まで出てセキュリティーのボタンを押して止める。

周りの人たちは彼が車に乗っているのに止めようとしないから病院の警備員から怒鳴られたらしい。


大きな音が怖いアーニーも相当怯えていたに違いない。



また病院に戻り、診察で先日の脳のMRIの検査結果を聞くと、

問題なし。

とのこと。

なのでもう治療方法はありません、と。Orz


数種のめまいがあるので、耳石のバランスを整えてもらえないかお願いして帰る前にバランスを整えてもらった。



退院して処方箋を薬局に持ってった次いでにイースターチョコをお土産に買ってきてくれた。さっきくれたことを忘れてまた同じものをくれたので2個ずつある。笑


Kさんは・・・


今は何も話したくない。

の一点張りで何もわからない私は質問攻めになると怒る。

1月に氷で転んでからのことが何もわからない。


何が事実で何が嘘なのか。

記憶を失ったというけれど、どこまで覚えていて何を覚えていないのか。

わかってると言うけれど、どこまで理解できて何を理解できなのか。

本当は記憶喪失なんて嘘で、私は騙されているんじゃないのか?と思えるくらい突然クリアに思い出すこともある。


一応、運転も自分でできるし、おトイレで自分のことは自分でできる。シャワーも日曜日から自分で浴びれるようになった。

心配していた階段もゆっくり一段一段ずつ


でなんとか4階の我が家まで上がれた。

歩くのもなんとか普通に歩けている。

ただ左半分の顔面に感覚がない、左手にも感覚がない。

左手で少しなら握ったりはできるけど、両手ともずっと震えているので飲み物を飲むのが難しい。両手でグラスを持って飲んでいる。

フォークとナイフと使って上手にチキンを食べていた。



退院したのは仕方ないとして、この一番大事な時期にリハビリをさぼると後々大きな影響がでるので、すぐにでも通院してリハビリを再開して欲しい。

明日一日家でゆっくり休んだら明後日からスケジュールが詰まっていると本人は言っている。


何がどうなってこんなことになったのか。

あの転んだ日から今日までどこで何があったのかさっぱり私にはわからない。


今は何も尋ねることはできないけれど、少し落ち着いたら彼から話を聞いてみようと思う。

2 件のコメント:

  1. 自分で運転してきたなんて、信じられない。思っていたより身体は動くみたいで、それはほんとに何より! でもまだ何も話したくないとか、アラーム止められないとか、彼らしくないところがいっぱいある感じで相当大変そうだね… アーニーの事を可愛がってはくれるのかな?アーニーはショック受けてないかな? って、気になることだらけだけど、ほんとにえのふむも身体、絶対ぜったい気を付けてね!!!

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    1. 記憶を失った患者さんを一人で退院させ、運転の許可まで出すなんて信じられないけど、本当に退院してきたし、GPSを頼りに本当に長距離を運転してうちまってやってきたカールさん。こっちはドキドキで心配だらけ。

      左半身はなんとか歩いたり少しは動かせてはいるけれど、しびれと痛みが全身に常にあるし、左手はずっと震えてるし、左足も左手も左腕も感覚はないし、顔は左が大丈夫で右半分に感覚がないらしく(なんで顔だけ右半分が麻痺してるのか。)、顔意以外は左半分が麻痺、顔だけが右半分麻痺の状態。
      言葉もかなり聞き取れるようになったけど、難しいことの方が多い。

      車のセキュリティーアラームが鳴ったとき、私がキーを持ってたので彼は止めることができなかったの。(ドアを開けるとは思わなかったのでキーを渡さなかった)

      アーニーはあまりにも久しぶりの再会でいつものように大興奮。
      なのにカールさんはいつもの大興奮がないので、アーニーはすぐに「何か違う」と勘づき、戸惑ってた。なんだか寂しそうに見えた。
      すぐにそんな新しいカールさんに慣れ、今までと同じようにしっぽを振って喜んでるよ。

      カールさんに質問しても覚えているときとそうでないときがあるし、何が本当なのかわからないので私もアーニーと同様まだ戸惑ってます。
      本人は、理解できているし、誰人も頼りたくない、子ども扱いをしないでくれ、だけで私に頼ろうとしてくれない。

      認めるのが怖いという心理も理解できるので事故さえしないことを祈り、本人の自信ある「大丈夫」を信じて支えていこうと思います。

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