2015年5月20日水曜日

両親との貴重な時間

本日晴天なり。
気温摂氏23度(大阪摂氏14度)


とうとう最終日がやってきてしまった・・・。(涙)
お仕事も休んで両親とずっと一緒に過ごすことができた貴重な2週間。
物心がついてからはこんなに長く、しかもずっと一緒に過ごしたことなんてなかったんじゃないかな?

帰国した際、私は人に頼らなくても自分一人でも行動できる。
だけど両親がこちらに来ると、言語の問題や文化の違い、そして車が運転できないので100%私に依存しないと行動できない環境になってしまう。
そう、「自分たちで勝手に。」ということが難しい。

毎日少しずつ何か一緒にできたらいいなぁ・・・という程度で、特別な企画や予定はしていなかったけれど(ピアノのコンサートと野球観戦のみ)、母は色んなことに興味津々で毎日のようにお出かけを楽しみにしてくれた。
父は最初の1週間はテンションも高く体力もあったのだけど、2週間目に入ると疲れも出て来たようで身体がきつそうだった。

飛行機のチケット購入の際、両親と一緒にアメリカ国内旅行でもできたらいいな〜など考えていたけれど、父が「ワシントンD.C.だけで十分!」と言ったので日本とワシントンD.C.間の単純往復にした。
でもそれで良かった!と今は思う。とてもこの状態で三人で飛行機に乗ってアメリカ国内旅行なんて行ける状態ではなかった。
そう、私に両親の加齢と母の身体の大変さを現実的に理解できていなかったことを痛感したから。


アメリカの食べ物に母は興味がないと決めつけていた私は、彼女がハンバーガーやサンドイッチ、ワッフルなどが美味しいと食べ、実は好きだったということを新発見。
父はアメリカの食べ物に興味津々で一度は食べてみたいのだけど、食べてみるとやっぱりダメだった・・・・ということを新発見。

渡米前は自分の身体のことを考えて長時間のフライトや2週間の不慣れな生活に不安を感じていた母。
そんな母をきちんと責任持って面倒みてあげられるだろうかと不安とプレッシャーで押しつぶされそうになっていた父。

母は私たちの想像を覆し、とても元気で最後まで疲れを見せなかった。
私は父をせめてこの2週間だけでも母の介護から解放させてあげたいと思い、できる限り母のお世話をさせていただくように頑張ったが、それでも父は慣れない環境と我が家でない家でいくら休んでも疲れがなかなか取れないようで辛そうだった。

だけどアメリカが大好きな二人。

「最後のアメリカ旅行」という言葉に悲しそうな表情を見せたが、でも来てよかったと思ってもらえてたら・・・もうそれだけで私の本望は全うされたようなもの。

今日のサプライズとして今回の旅行で撮った写真をアルバムにして最後に贈呈する予定だったけど、予想以上に枚数があってアルバムにできないことが今朝になって判明。
写真のみのサプライズプレゼントとなった。

今頃飛行機の中で写真を見ながら楽しかった時間を思い出してくれているかな・・・



キッチン用品のお店に入ったときに、レジのおばさんが母を見て、
「Is she your mother? She is beautiful! (あなたのお母さん?奇麗な人ね。)」と褒めてもらったこと。

自然が大好きでシェナンドー国立公園や近くの公園で森林浴をしたときの父の嬉しそうな表情。

出掛ける度に大変な階段の上り下りを泣き言言わずに頑張りきった母。
英語も韓国語も大好きで自分から積極的に話しかけて自分の英語力・韓国語力を試していた父。

初めて母と二人でゆっくり座って映画を観た事。
お酒が大好きな父に、本当は好きなだけ飲ませてあげたいのだけれど、彼の身体のことを思うとどうするべきなのか迷ったこと。

色んな思い出が私の心の中にもたくさん残った。


毎日朝食の準備から片付け、掃除、洗濯、観光、買い物、運転、車椅子押し、荷物運び、昼食・夕食の準備と片付け、母のお風呂、母の髪の手入れ・・・
と毎日体調が思わしくない中色々と大変だったけど、でも16歳の頃から親元を離れ、一緒に過ごせるはずの時間が少なかった分、今回今までの時間を取り戻すかのように両親と過ごせた2週間は貴重な時間であり、良い思い出となった。

忙しくて毎日クタクタなのに夜になると両親への想いが込み上がってきて寝ている母の横で涙が何回もこぼれた。
毎晩眠れなかった。
なのに身体がキツイと心に余裕がなくなって優しくなれず、二人には嫌な思いをいっぱいさせてしまった。
そしてまた自己嫌悪になって夜は眠れない。
その繰り返しで、どんな素晴らしい親孝行をしたって、優しい言葉もかけられずに心の余裕もなかったら、そんな親孝行も台無しだなと何度も反省した。


色んな思いを感じたこの2週間。
反省することだらけだったけど、でも念願の両親の結婚50周年記念のお祝いにアメリカに招待する!という私の夢が叶い、両親が去った今、少しずつ張ってた気が緩みかけている。







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