今回の旅は、地元の人や私と同じ旅行者と接し、みなさんの純粋な親切によって心にたくさんの栄養をいただいた旅行となりました。
この旅行を決断したのは10月初旬。
死ぬまでに達成したい夢のリストの一つであるアルゼンチン旅行。
嬉しくて楽しみでワクワクしてました。
でも10月から12月旅行直前までドクターの診察やら検査やら大忙しで問題も続出。
仕事でも無意味なストレスがたまり、週末はほとんど動けず家で外を眺めるだけ、新しいお薬を開始したけれどなかなか効果がでてこないし、思い通りに身体が動かせない日々が続き、正直なところ精神的に滅入ってました。
旅行に行く直前まで「鬱」状態だったと自分でも思います。
あんなに楽しみだったのに、12月に入ると忙しさもあり、身体の辛さもあり、とだんだん旅行のことなんかどうでもよくなり、むしろ旅行のことなど考えるのもしんどかったくらい。
こんな精神状態であの夢のアルゼンチン旅行に行ったらもったいない!と思うんだけど、どうも乗り気になれなくて焦りました。
心配していたブエノスアイレスの空港からホテルまでの配車も解決してほっとした途端、そこからどんどんと現実を忘れることができて「旅行気分」に入っていけました。
あ〜、旅行って現実逃避するのには本当に一番手っ取り早いいい方法だな、とつくづく思ったよ。
ホテルに着いちゃってからはもうこちらの生活や仕事のことなんて一度も思い出すことなどなくすっかり旅行だけの世界に入り込めて気分は↑。^^
私が7泊滞在したホテルは、古くて小さくて最低限のサービスしか付いていない超安ビンボーホテルだったけれど、ブエノスアイレスの市の中心地にあって、どこへ行くにも便利なロケーション。
ホテルのスタッフもスーツを着ているわけでもなく、きれいなお姉さんが受付でチェックインしてくれるわけでもなく、その辺にいるビール腹のおっちゃんや親戚のおばちゃん?みたいなタイプの方達ばかりだったけれど、忙しさで旅行者に冷たい態度で接したり、ビジネスだからと割り切った態度もなく、飾り気のない素直で純粋な心から親切にしていただきました。
また、旅行中に世界あちこちからのたくさんの旅行者との出会いもあって、そんな方達の優しさにも触れたことで荒んでいた私の心に栄養をたくさん与えていただきました。
カリフォルニアからやってきたロシア人一人旅女性。
イギリスからやってきたアメリカ人とイギリス人のご夫婦。
テキサスからやってきたアメリカ人ご夫婦。
ニュージーランドからやってきた一人旅の女性。
危ない!とどこもかしこもアルゼンチンのタクシーに注意を促していたけど、私が出会ったタクシーの運ちゃんはみんな親切で(海外旅行者だからと運賃をぼったくっているからかもしれないけど。^^;)、親近感の持てる素敵なおじちゃんばかりでした。
ここワシントンD.C.近郊で生活していると、いろんな人に出会います。
もちろん優しい人、親切な人もたくさんいるけれど、そんな人たちよりもずっとずっとそうでない人の方が多いと感じるここでの生活。
人の親切を仇で返したり利用したり、自分の利益にするためには他人を上手く利用したり騙したり、損得勘定で生きている人、人を踏み台にしてまで出世を狙う人、自分が一番で他人は二番、何よりもステイタスを気にする人・・・
私もその中の一人かもしれないし、偉そうなことは言えないけど・・・
ここで生活するようになってかなり心が疲労しているのは確かだと思う。
そんな心が疲労しきっている私だからこそ今回の旅行でたくさんの方々の親切に触れることで人一倍にその優しさが心に沁みたのかもしれませんね。
アルゼンチンは確かに治安もよくないし、経済的に豊かな国ではないかもしれないけれど、お金の溢れているアメリカ人や日本人なんかよりもずっとずっと心が豊かだし、貧しいながらの生活のなかで人とのふれあいを大切にしながら心豊かに生活している彼らの生活に触れたことで、「本当の幸せって?」と考え直させられたのです。
お金は人を幸せになんかしてくれない。
お金が山ほどあっても心が寂しい人はたくさんいる。
お金に執着すればするほど心が錆びていくことに気付いていない人が多いアメリカ。
たくさんのお給料をもらっていなくても笑顔がたくさんあって、毎日ニコニコと幸せに暮らしているアルゼンチンの人達。
見返りなんて最初から求めず、素直な心で人に親切にできる心にゆとりのあるアルゼンチンの人達。
ホテルをチェックアウトするときには密かに涙がこぼれたのでした。T_T
こんなに心にしみた旅行なんて今までにあったかな〜。
と今日はまず旅行の感想から書かせていただきました。^^
日が経つに連れ、再びこちらの現実の世界に引き戻されつつある私ですが、旅行は本当にいいと思います。
普段と違う世界に触れること、自分と違う文化や価値観に触れること、とっても大切だと思います。
いろんな国へ旅することで、自分の人生にも現地で出会った人達の人生にも「深み」と「幅」、そして「奥行き」が出ると思います。
私の旅行は毎回ビンボー旅行で、限られた予算内で贅沢はできないけれど、ビンボー旅行だからこそ、一人で旅したからこそ、つたないスペイン語で必死になって気持ちを伝えようとしたからこそ、今回のような感動を味わうことができたのかもしれません。
もし旦那様や彼氏と、あるいは友達と旅行していたら今回の旅行はまた違っていたかもしれません。
こんなにもみなさんに親切にしてもらえなかったかもしれないし、ここまで親しくはなれなかったかもしれない。
(現地の人からすると、「小さな中国人の女の子がアルゼンチンまで一人旅だなんて。可哀想に・・・。」と同情をかっただけかも?!笑)
年明け早々こちらに戻りましたが、年末までの心のモヤモヤは旅行で一気に吹っ飛び、気分晴れやかに新年を飛行機の中で迎えることができました。
年が明けて別人のようにニコニコ顔の私。まるで昔の私に戻れたようなワタシ。
これがいつまでも持続できるように、自分を失わないような一年にしていきたいですね。
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