2020年1月12日日曜日

最後にドカンと来たか!

昨日無事退院しました。
ずっと仲良しの友達が家族として迎えに来てくれ、OTとPTの引き継ぎをセラピストさん達から受けてくれました。

長い入院生活だったので、親しくなった看護師さん達や、セラピストさん達とのお別れは辛かったけれど、皆さんから「とてもよくがんばったね。」と言って頂き、涙とともにお別れしてきました。

退院日の前夜、そろそろ電気を消して寝ようかなと思ったその時、夜10時ごろに女性が突然現れました。

彼女は感染病の専門医で、私が転院してから私の感染症について前の病院の担当医と連絡を取り合い、治療について話し合ったり、症状や副作用や抗生物質等について、と私の知らないところで色々と診てくださっていたようです。

お話をじっくり聞いてみると、めまいの症状が現れたのはおそらく2種類の抗生物質のうちの1つの副作用だろうとのことで、投与量を減量した後、中止にしたと言うことでした。

今回どうして私が感染症に感染したのか原因を尋ねてみると、

1、心臓病で弁置換手術をしたから。
2、膠原病でプレドニゾロンや免疫抑制剤を服用し、免疫力を落としているから。

弁置換手術を受けていても、人工弁を入れているとさらに感染症のリスクは高くなるそうです。(私は豚の弁)

バクテリアは人間の体のいろんなところに常在していて、健康な人であればどうもないことであっても、弁手術を受けている人であれば、少しの傷口からでもバクテリアが体内に侵入し、感染症を起こすことがあるそうです。

また感染症を起こしているから必ず高熱が出ると言うわけでもないそうです。

ガラスボールの中で神経質になって生活する必要はないけれど、「まめに手を洗う」などの基本的な習慣をきちんとしていれば大丈夫とのこと。

今回私が感染症に感染してしまった原因を断定するのは難しいですが、おそらく日本で受けた歯の治療が原因ではないかと勝手に推測しています。

心臓病のある人は、アメリカでは歯の治療の1時間前に必ず抗生物質を服用してからでないと治療を受けることができませんが、日本で治療を受けた際は何も抗生物質のことを言われなかったし、手の手術で頻繁に抗生物質を服用していたので、特に気にしていませんでした。(私も今まで感染症にかかったことがなかったので、大丈夫だろうと高を括っていました)。

また手の手術を3回受けたので、その時に感染したかもしれないし、消毒の際に感染したかもしれないし、特定は難しいようです。

6月からずっと口内は炎症で常に傷だらけだったので、バクテリアがたくさん常在している口内ではいつ感染しててもおかしくない状態でした。

感染症についてドクターにたくさん質問を投げかけましたが、嫌な顔1つ見せず、私の質問に一つ一つ丁寧に答えてくださいました。

私の病歴すべてに目を通し、ドクターが

「You have been doing great! (よく頑張ってるね)」

と言ってくださったとき、一気に涙が溢れてきました。


私の知らないところでずっと私の病状を診てくださっていたせいか、初めてお会いしたドクターなのに彼女はとても親切で、愛情あふれる家族のような心で私の今まで大変だった闘病生活を包み込んでくださいました。

しばらく話し込んだ後、クリスマスシーズンにニューヨークのロックフェラーセンターに飾られる彼女の大好きな日本航空のクリスマスツリーの話になり、改めて私はもっと自国の文化を誇りに思うべきだと反省しました。(彼女は日本のことが大好きなようです)

最後に私の両頬に2回キスをし、前の病院で担当医となってくださった感染症の先生はとても素晴らしい先生だけれども、もし私に力になれることがあればいつでも連絡してね、と電話番号を残して部屋を去っていかれました。

退院前の前夜に涙で鼻が詰まって眠れなかった事は言うまでもありません。(笑)

たくさんの病気を抱え、痛い思いや、辛い思いもたくさんしてきたけれど、私は本当にたくさんの素晴らしい方々と出会い、いろんな形で支えていただき、本当に恵まれていると思います。

このブログを読んでくださっている方々はもちろん、読んでいただけない方々にもぜひここでお礼を言いたいです。

私が今こうして無事に退院でき、生きていられるのもみなさんのおかげ。

ありがとうございます!

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